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「それゆけがいえもん」

 

女1「うわーんがいえもん!ジャイ次郎にいじめられたよお!仕返しの道具を出してえ!」

 

男1「また君はいじめられたのかい?一体何回いじめられれば気が済むんだい、ミズ太くんは。」

 

女1「うっさい!好きでいじめられてるんじゃないよ!そんなことより道具!道具だして!」

 

男1「はあ、仕方ないなあ。要するにジャイ次郎に仕返しがしたいんだね?」

 

女1「そう!あのジャイ次郎をこてんぱんにできる道具を!」

 

男1「それじゃあ、これなんかどうかな?ペケペケン!ビッグ懐中電灯!」

 

女1「わあい!どんな道具?」

 

男1「この懐中電灯が出す光にあたると」

 

女1「あたると?」

 

男1「全身の毛という毛が2mに伸びる。」

 

女1「怖いよ!仕返しレベルが高い!別の!」

 

男1「ええ〜?仕方ないなあ、ペケペケン!スモール懐中電灯!」

 

女1「わあい!どんな道具?」

 

男1「この光にあたると、全身の毛が1mmまで縮まる。」

 

女1「だから怖いって!なんでそういうえげつないものしかないの!もっとこう、直接的なやつ!」

 

男1「わがままだなあミズ太君は。それじゃあこれはどうだい?ペケペケン!マイクタイソンのジャブ〜」

 

女1「しんじゃうよ!直接的すぎるよ!明らかに過剰な仕返しだよ!」

 

男1「それじゃあこれはどうだい?ペケペケン!ゴルゴサーティ・・・」

 

女1「しんじゃうって!明らかに殺す気まんまんだよ!もっとこう、でこぴん的なそれくらいのやつでいいよ!」

 

男1「でこぴんか、それならちょうどいい道具があるよ。ペケペケン!どこでもでこぴん!」

 

女1「おおー!ちょうどよさそう!どんな道具?」

 

男1「この道具は、どんな時でも、どんな相手にも、どんな場所にも、どんな強さでも、でこぴんをすることができる道具だよ。」

 

女1「すごい!まさに理想的な仕返しの道具だね!はやく使わせて!」

 

男1「まってミズ太くん。この道具は、一度相手を決めたらそれ以降変更はできないし、100回デコピンしたら壊れてしまうんだ。」

 

女1「100回もできれば十分だよ!はやくかして!」

 

男1「ミズ太くん、よく考えるんだ。君は本当にこの道具をジャイ次郎に使っていいのかい?」

 

女1「どういうこと?」

 

男1「いいかい?どんな相手にも、そんな場所にも、どんな強さでもいいんだよ?」

 

女1「どんな相手でも、どんな場所でも、どんな強さでも・・・?」

 

男1「そうだよ。そしてこの道具はこれっきりだ。何故なら未来でもすぐに販売禁止になってしまっった道具なんだ。何故だかわかるかい?」

 

女1「ま、まさか・・・その道具の使い道は・・・」

 

男1「もう一度きくよミズ太くん。この道具を本当にジャイ次郎に使うのかい?それで後悔しないかい?」

 

女1「・・・そ、そんなことが許されていいハズが」

 

男1「欲望をさらけだすんだよミズ太くん。さあ、この道具を渡すよ。何に使うかは君の自由だ。」

 

女1「・・・ガイえもん。」

 

男1「なんだいミズ太くん。」

 

女1「ちょっとシズコちゃんのところにいってくる!!!」

 

男1「それでこそミズ太くんだよ!いってらっしゃい!」

 

女1「よーし!でこぴんしちゃうぞ!!!」

 

男1「うふふふふ。・・・・僕もいくうううう!!!!!」

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