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それゆけがいえもん2

 

女「がいえもーん!」

 

男「なんだいみずた君。またジャイ次郎とスネ五郎にいじめられたのかい?まったく君はいつもグズでノロマでバカなんだから。本当に脳みそ入ってるのか心配になるよ。」

 

女「まだ何もいってないよ!もし本当にいじめられてたとしてもその言い方は酷すぎるよ!」

 

男「違うのかい?君がいじめられる以外のことで僕に話かけるなんて、一体なにがおきたんだい?」

 

女「もうちょっと友達の関係が築けていると思ったよがいえもん!でも今は辛辣(しんらつ)ながいえもんに突っ込んでる場合じゃないんだよ!タイムマシンを出して!」

 

男「タイムマシン?君は以前過去を改ざんして世界を滅ぼしかけたじゃないか。また世界を絶望に陥れるつもりかい?君は本当に馬鹿だな。」

 

女「もうあんなに大規模なことはしないよ!反省してるから!」

 

男「それで、何をするつもりなんだい?」

 

女「おつかいで買ったものを落としちゃったんだ!探したけど見つからなくて!それを過去に戻って探し出すんだ!どらやきも入ってたんだよ!がいえもんの好きなどらやきも!」

 

男「素直にママに謝るんだね。」

 

女「どらやきだよ!ないんだよ!」

 

男「僕は言うほどどら焼きは好きじゃないよ。なんかそこにあったから食べていただけなんだ。みずたくんが勝手に勘違いしていただけだようふふふふ。」

 

女「そんな・・・僕はママに怒られるしかないのか・・・」

 

男「その通りだよ。徹底的にしかられてくるといいようふふふふ」

 

女「一緒に買った国産黒毛和牛のステーキ肉300gも、もう戻らないのか・・・」

 

男「みずたくん、何をしているんだ!はやくタイムマシンに乗るんだ!」

 

女「え?貸してくれるの?」

 

男「何をいってるんだ、君のピンチは必ず助けるに決まってるじゃないか!和牛は関係ないよ!君のピンチだからね!和牛は関係ないからね!」

 

女「う、うん、そうだよね!ありがとうがいえもん!じゃあいこう!」

 

男「和牛の元へれっつごー!」

 

 

 

ーーー

 

 

男「このあたりで落としたのかいみずたくん?」

 

女「うん、このあたり。えっと、あ、あれだ!あの袋!」

 

男「よーし!さっさと回収して帰るんだ!和牛を!持って帰るんだ!」

 

女「え?でもあの袋を気づかれないようにこの時の僕に持たせないと、タイムパラドックスがおきちゃうんじゃないの?落としてしまったのに家にはあるからだとかなんとか!だから世界滅亡しちゃったんだよ!」

 

男「細かいことはいいんだよ!世界より和牛だよ!和牛が世界だよ!」

 

女「なんか釈然(しゃくぜん)としないけど、がいえもんが言うなら大丈夫なのかな?」

 

男「さっさと回収してくるんだみずたくん!」

 

女「わかった!・・・・もってきたよがいえもん!中身も無事だ!」

 

男「よくやったよみずたくん!これで国産黒毛和牛は僕のものだね!うふふふ!」

 

女「家族の食卓に並ぶんだよ!がいえもんのだけじゃないよ!」

 

男「さーて、僕の和牛は・・・ん?」

 

女「どうしたのがいえもん?」

 

男「みずたくん、君は国産黒毛和牛だと言ったよね?なんなら部屋に設置してある盗聴器の記録を再生してもいいんだけど」

 

女「いつのまに!」

 

男「この袋の中に入っているものが何か、君はわかっているのかい?」

 

女「和牛でしょ?」

 

男「とりだよ!鶏もも肉だよ!!!100g78円のお買い得商品だよ!!!牛ですらないよ!!!しかもブラジル産だよ!!合っている部分が肉という部分しか無いよ!」

 

女「えー?スーパーで売ってるお肉って全部一緒じゃないの?」

 

男「わかった。君がとてつもない馬鹿だということはわかったよ。だから・・・」

 

女「が、がいえもん?」

 

男「君を殺して、未来永劫存在しなかったことにしよう!!うふふふふふ!!!」

 

女「う、うわああ!たすけてええーー!!!!」

 

男「まってよみずたくんーー!!!!うふふふふふふふ!!!」

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