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がいえもん 4
女「がいえもーーん!!」
男2「どうしたんだいみずたくん。」
女「うっわ!なにその声!気持ち悪い!」
男2「これはボイスチェンジングマシーンだよ。好きな人と声を半永久的に交換できるん
だ。」
がいえもん 4
女「がいえもーーん!!」
男2「どうしたんだいみずたくん。」
女「うっわ!なにその声!気持ち悪い!」
男2「これはボイスチェンジングマシーンだよ。好きな人と声を半永久的に交換できるん
だ。」
女「ふーん・・・って!それはがいえもんの声がその誰かの声になってるってこと!?」
男2「僕のイケメンハスキーボイスになれるなんてこの上ない喜びじゃあないか。」
女「なにいってんの!?はやく戻してあげてよ!その人の人生が台無しになっちゃうよ!」
男2「しかたないなあ。」
男「ほら、元通りだよ。」
女「よかった・・・なんだろう、普段はこの声に安心感とか絶対に感じないんだけど、今は
とても安心しているよ。」
男「そんなことより、どうしたんだいみずたくん。どうせまたなけなしのお小遣いをFXで
全部溶かしちゃったんだろ。君はどうしようもない、取り返しがつかないほどのクズだな
あ。」
女「言い過ぎだよ!!それに溶かすほどお小遣い持ってないしそもそもできないよ!!!」
男「―――ええ?」
女「なんでそんな汚いものを見るような目で僕を見るんだよ!話を聞いてよがいえも
ん!!!」
男「しょうがないなあ。一体何があったんだい?」
女「テストで0点とっちゃったんだ!」
男「なんだ、いつものことじゃないか。」
女「いつものことじゃないんだよ!今回0点取ったら1か月おやつ抜きってママに言われて
るんだよお!」
男「よかったじゃないか。これでダイエットできるね。うふふふ。」
女「よくないよ!子供にはおかしが必要なんだよ!ね!なんとかその約束を無かったことに
できない?」
男「大人しく逆さ吊りされてきなよみずたくん。」
女「なんで逆さ吊りに変わってるの!?明らかにがいえもんの趣味だよね!?そんな事言わ
ずにさあ!いい道具だーしーてー!!」
男「もう、しょうがないなあ。ママとの約束を無かったことにすればいいんだね?」
女「そう!いやーさすががいえもん!話がわかる!」
男「君に褒められても嫌悪感しかわかないよ。逆に才能だね。」
女「ひどい!」
男「ええと、じゃあこれでどうかな。ぺけぺけん。有線爆破装置~」
女「予想通りの道具じゃ無いことを祈ってるよ!」
男「これは、線を繋いだあとにスイッチを入れると、対象が爆散する道具だよ。これでママ
もイチコロだよ。」
女「約束どころか存在が無かったことになっちゃうよ!ダメダメ!命に関わらないやつ!と
いうか毎回命に関わるものしか出てきてない!」
男「しょうがないなあ。じゃあこれはどうだい。ぺけぺけん、本格お医者さんごっこセット
~」
女「ど、どんな道具?」
男「これは誰でも本格的な手術ができるようになる道具だよ。これでママの頭をパカっと開
いて、記憶をつかさどる脳みその一部をちょいっといじるんだ。」
女「たとえうまくいったとしても倫理的に問題がありすぎるよ!もっと生々しくないや
つ!」
男「もう~贅沢だなあみずたくんは。それじゃあこれでどうだい。ぺけぺけん、記憶上書き
ノート~」
女「お!よさそう!どんな道具?」
男「このノートに名前を書いて、その後に植え付けたい記憶の内容を書くと、本当にその記
憶が上書きされるんだ。しかも矛盾が発生した場合、関連する記憶もすべて書き換わる優れ
ものなんだよ。つまりはデスノートの記憶版なんだよ。」
女「最後のは聴かなかったことにするよ!つまりは記憶を変えらえるってことだね!」
男「その通りだよみずたくん。ただし、これを使うには条件があるんだ。」
女「どんな条件?」
男「このノートで記憶を書き換えると、代わりに別の記憶が一つ変化しちゃうんだ。」
女「へー、誰の?」
男「誰かの。」
女「・・・誰かって、誰?」
男「みずたくんが見たことのある、誰か。」
女「僕が見たことのある誰か?」
男「そう。誰かの何かの記憶が別の何かに変化する。」
女「ランダム要素が多すぎない?」
男「記憶ってのは、あやふやなものだからね。」
女「ふーん・・・そういうものか。じゃあ使ってみよう。名前を書いて、内容をそのあとに
書くんだよね?」
男「そうだよ。」
女「えーと、ママの名前と、みずたのテストが0点でもお菓子をあげる、と。これでい
い?」
男「うん。10秒後には変化するよ。」
女「わあい!これでお菓子が食べられるぞ!」
男「3、2、1、改ざん!」
女「かいざーん!」
男「うふふふふ、ところでみずたくん。」
女「なんだいがいえもん。」
男「僕は君を歴史から消去するためにこの時代に来たのに、なんでまだ生きているんだ
い?」
女「え?」
男「おかしいなあ、僕ほどのロボットが君程度の存在を抹殺するのにこれだけ長い時間がか
かっているなんて、とてもじゃないけど信じられない。まったくあり得ないことだと思うん
だ。」
女「な、なにを言ってるんだよがいえもん!君は僕をまっとうな人間にするためにこの時代
にきたんだろ!自分で言ってて悲しくなるけど!」
男「君をまっとうにする?何を馬鹿なことをいっているんだみずたくん。そんなことより抹
消した方がこの世界のためだよ。さあ、はやくこのアイアンメイデンの中に入るんだ。」
女「なにその針がいっぱいついたやつ!?って、もしかして!ノートでがいえもんの記憶が
変わっちゃったの!?やばい!はやく直さないと!ああでもまた別の誰かの記憶が!でもこ
の際関係ない!え~っと、そりゃ!」
男「何をしているんだいみずたくん、さっさと存在をしょうきょきょきょきょああああびび
びびびしょしょしょきょきょきょみみみ・・・あれ?どうしたんだいみずたくん、そんなに
青い顔をして。いや、いつも通りか。」
女「も、もどった・・・」
男「うん?―――ああ、僕の記憶が変わっちゃったのか。それはアブナイところだったねみ
ずたくん。」
女「本当にあぶなかったよ!」
男「そういえば説明を忘れてたけど、ノートの裏表紙に誰の記憶がどう変わったか表示され
るんだよ。えーっと、誰がどーなったかな?」
女「え!早くいってよ!次は誰がどうなったの?」
男「―――みずたくん、僕はちょっと出かけてくるね。うふふふふ。」
女「がいえもん?―――いっちゃった。なんて書いてあるんだろ・・・えっと・・・しずこ
ちゃんの趣味が露出に変化・・・ってちょっとまってがいえもん!がいえもーーーん!!!
ずるい!!いやそうじゃなくて!戻さないと!いやでもちょっとくらいなら!!!まってが
いえもーーーーん!!!!」男2「僕のイケメンハスキーボイスになれるなん

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