ヴァンパイア
女「ここが吸血鬼の館ね、、、!よくも私の親友を人質にしてくれたわね、、、絶対に許さないわ!おりゃー!」
男「これはこれは勇ましいお客様だ。私の館に何か御用かね?それとも荘厳なパイプオルガンの音色を聴くためにいらっしゃったのかね?麗しきお姫様?」
女「なにしらばっくれてんのよ!そんなデカくて邪魔なオルガンなんてどうでもいいわ!私の親友を返しなさいな!吸血鬼!すぐに返せば痛い目にあわなくてすむわよ!」
男「くくくく、カハハハハハハハ!!何を言うかと思えば痛い目を見るだと?このヴァンパイアが?触れれば折れるほどの太さしかない細腕で何をするというのかねお嬢さん。」
女「ば、ばかにするんじゃないわよ!これでも吸血鬼ハンターの家系なのよ!ほら!銀の杭に十字架にニンニク!完璧でしょ!さっさと降参しなさいよ!!」
男「カハハハハハハハ!!笑わせて殺す気かね?そうであれば十分な効果はでているとも。さあ満足したかね?私は忙しいのだよフロイライン。なにせ、麗しき君の友人の血液を少しずつ、一滴一滴を堪能しなければならない!至高の瞬間だ。唯一の贅沢な時間。私の至福の時だ。それを君は邪魔しようというのかね、無粋極まるではないか。」
女「なにごちゃごちゃ言ってんのよ!その子はあなたのご馳走じゃないわ!私の親友よ!別にあなたの種族をどうこうしようなんて気なんてないわ!吸いたきゃその辺にうろうろしてる浮浪者とか仕事無くなって呆然としてるおっさんとか捕まえて吸っときなさいよ!その方がよっぽど世の中の為になるわ!」
男「なにを馬鹿なことを。このヴァンパイアが何故そのような慈善事業をしなければならないのだ。」
女「でも、血の味なんてみんな同じでしょ?私の親友を選ぶ理由なんてないじゃない!」
男「それこそ馬鹿なことだ。この私が血の味だけで選んでいるとでも思うのかね?」
女「・・・どういうことよ」
男「わからないのか!皺だらけの肉が硬い男の首に齧り付かなければならないのかね?若く、かわいい女の子の方が何千倍、何億倍と楽しめるというものだろう。味が同じならなんでもいいというのかね?」
女「当然よ!お腹に入っちゃえばおんなじじゃない!」
男「ありえんだろう!グルメをなんだと思っている?!」
女「栄養を得る行為よ!なんだってそんなに私の親友にこだわるわけ?こういっちゃなんだけど、他にも可愛い子くらいいるでしょ!」
男「だってかわいいではないか!可愛らしい顔立ちだけではない!ぷにぷにすべすべの肌、プルップルの唇、そして低身長に慎ましい胸!ここまで私の好みにどストライクな子はそうはいない!もはや貴様が代わりになるなどというお決まりな言葉も受け付けるつもりなどないのだ!さっさと帰りたまえ!それともメインディッシュの前のオードブルとして皿に横たわるかね?カハハハハ!」
女「・・・ロリコン」
男「・・・今何と言ったかね?」
女「ロリコンつったのよ!この変態吸血鬼!趣味悪いとこに住んでる上にロリコンのど変態だなんてもう最悪!ありえない!生き物としてどうかしてるわ!!」
男「私はどうかしているのかね・・?」
女「当然よ!常軌を逸してるわ!ど変態吸血鬼!ロリコンヴァンパイア!」
男「まて、それ以上言うな。」
女「なによ!」
男「・・・傷つく」
女「は?」
男「もうよい。その娘を連れて帰るがいい。」
女「え、え?いいの?」
男「ああかまわない。さっさといけ。」
女「・・・よいしょ!そ、それじゃ。」
男「・・・ああ」
女「じゃ、じゃね!」
男「・・・・・・だって!かわいいんだもおおおおん!!!!」
おわり