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「OLと魔王の世界征服計画 第2話」

 


女「で、そろそろ警察に電話していい?」

 


男「ここまで説明してやったのにまだそのようなふざけた言動が出てくるのか。ここまでくるともはや哀れだな。退屈な人生を送っていると見える。」

 


女「いちいちうるさい。それにいきなり自分の部屋に現れたマント羽織った変態なんて、通報する意外の選択肢無いでしょ。言うに事欠いて世界制服とか言ってるし。それに、私の部屋にいる理由にならないじゃないそれ。」

 


男「人間というのはせっかちだな。話を最後まで聴かない種族が滅んでいないというのは神がサボっているとしか思えんな。さっさとハルマゲドンでも起こしてしまえばいいものを。」

 


女「・・・で、ここにいるのはなんで。」

 


男「貴様を、俺のビジネスパートナーとして迎え入れるためだ。」

 


女「・・・はあ?びじねすぱーとなー?世界征服するのになんでビジネス?」

 


男「話を聴いていなかったのかこのスカポンタン。俺は力が支配する世界に飽き飽きしているのだ。この弱者しかいない世界を腕力でねじ伏せたところで自慢にもならんわ怠惰人間。」

 


女「ぬぬ、じゃあどうやって征服するのさ。」

 

男「当然、金だ。」

 

女「おかね?」

 


男「無論、それだけではない。地位、名声、金、権力、この世界には物理的な力では無いものが力として存在している。それを利用し、圧倒的な力を手に入れるのだ。」

 


女「お金を稼いて世界征服・・・?そんなことできるわけ・・・」

 


男「やってもいないことを否定できる程の人間なのか貴様は。それに、俺といれば金をガンガン稼ぐことが可能なのだぞ。そんなところで豚小屋でエサを待っている家畜のような生活でよいのか豚。」

 


女「まだ豚じゃない!!」

 


男「では、この俺と共に世界を、手に入れようではない。」

 


女「ぬう、世界はどうでもいいけどお金は欲しい。でも本当にそんなことできるの?」

 


男「当然だ!俺は一つの世界を支配した魔王サタン!もう一つくらいの支配など容易いことよ!!」

 


女「うーん、まあどうせ遊び相手もいないし、ちょっと楽しそうだからやってみるかな・・・あ、でも犯罪とかしないよ!あんたは人権ないかもしれないけど私は立派な人間なんだからね!」

 


男「立派な人間?立派な家畜の間違いではないのか?」

 


女「ぶっ殺すわよ!それに、人間だの家畜だの貴様だの!私は甲斐(かい)めぐみって名前があるの!クソサタン!」

 


男「ゴミ以下の人間がいっぱしに言うではないか。よい、カイメグミ。共に世界征服を楽しもうではないか!!ふはははは!」

 


女「もう知らん!やったるぞ!!でもその前に。」

 


男「ぬん?」

 


女「昼まで寝かせて。」

 


男「海に沈めてしまってもよいのだぞ。カイメグミ。」

 


女「おやすみー」

 


男「・・・まったく、まあよいわ。一時の休息を楽しむといい。ふはははははは!!!」

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